昨日7月2日(土)に放送された「池上彰のニュースそうだったのか!2時間スペシャル」では、参議院選挙の特集がありました。
正直政治にはあまり関心がなかったわたしですが、番組で紹介された「ボートマッチ」というネットサービスが、支持する政党や議員選びに困っている人にとって、とても役に立ちそうだったので紹介したいと思います。
ボートマッチサービスとは?
選挙に関するインターネット・サービス。立候補者や政党に対し、選挙で争点となりそうな政策や問題に関するアンケートを送付。提出された回答を基にデータベースを作成し、有権者が同じアンケートに回答する事で、有権者と立候補者、または有権者と政党との考え方の一致度を測定することができる(政党に関しては、ボートマッチを主催している団体が各党のマニフェストなどを分析し、それをデータベース化している場合もある。)。ヨーロッパでは広く普及しているサービスである。
出典:wikipedia
そもそも、ボートマッチということばを聞いたとき、船を表す英単語の「boat」を想像してしまったんですが、正しくは、投票するという英単語「vote」のことでした。(笑)
ボートマッチとはつまり、わたしたち投票する側(有権者)と立候補者や政党との考え方の一致具合を数字で表して(マッチングして)くれるネットサービスのことです。
どの政党、候補者を選んだらいいかわからない人に最適なサービス
オトナの義務として投票はしたい、でも、誰に投票したらいいのかわからない・・・
わたしも含めて、こんな方はきっと多いはず。
政治家って、選挙の時だけいいことを言って、「当選さえしてしまえばこっちのものだ」、なんて人ばかりだと思ってて、正直誰も信用してません。
もし自分が政治家の立場で考えるなら、やっぱりまずは当選することを優先するだろうから、原発は反対だ、年金は増やすべきだ、消費税は見送るべきだ、と聞こえのいいことばかり言って、マニュフェストの実現なんて二の次と考えてると思います。
だからといって、投票しないことがオトナとして正しいこととも言えないわけで。。。
政党や各候補者の考え方やマニュフェストなどは、インターネットで調べればわかることなんですけど、すべての政党、候補者のことを調べるなんて面倒ですよね?
そんなとき、自分の物事に対する考えがどの政党、どの候補者の考えにより近いのか、を教えてくれたら便利だと思いませんか?
原発は賛成か反対か、消費税増税に賛成か反対か、憲法改正について賛成か反対か、などといった20問前後の質問に答えていくことで、自分の考えに近い政党や候補者を表示してくれる、それがボートマッチなんです。
- 政党や候補者の考えやマニュフェストをいちいち調べたくない
- 自分の考えになるべく類似している政党や候補者を選びたい
そんなあなたにこそ、ボートマッチはわかりやすく、ピッタリのサービスなのかもしれません。
おススメのボートマッチは?
管理人おススメの「ボートマッチ」は以下の3つです。
- 毎日新聞「えらぼーと2016 参院選」(質問数:24問)
- yahoo!みんなの政治「政党との相性診断」(質問数:20問)
- 日本政治.com「投票マッチング」(質問数:20問)
質問数は20問~24問程度なので、各設問に対して基礎知識がある人でしたら5分程度で終わるかもしれません。
各質問に対しては、「賛成」「反対」「どちらでもない」の3つから答えるものと、「賛成」「やや賛成」「中立」「やや反対」「反対」といった5つから答えるものとあります。
「賛成」「反対」「どちらでもない」の3つのうちから答える、毎日新聞「えらぼーと2016 参院選」やyahoo!みんなの政治「政党との相性診断 18歳ver」については、簡潔に答えることができる反面、「100%賛成ってわけでもないんだけどなぁ・・・」なんてあいまいな意見の場合には回答に困ることも。
いずれのサイトでも質問される内容には違いがあるため、1つだけでは回答結果に偏りが出る可能性が高いでしょう。
できれば、上記3つのサイトすべてでボートマッチを行い、分析結果にバラつきがないか確認することも大事です。
毎日新聞「えらぼーと2016 参院選」
毎日新聞が2007年からサービス提供しており、衆院選、参院選だけでなく、東京都知事選などでも利用され、これまで延べ220万人以上の利用者があったそうです。
全24問の質問に対し、「賛成」「反対」「無回答」の主に3つから回答を選びます。
毎日新聞が提供しているサービスだけあって、各設問で「詳しく知りたい」ボタンを押すと、設問内容の詳細だけでなく、その設問に関連した「参考になるニュース」を表示してくれます。
ニュースなどを参考にしながら情報をさらに深堀りできる点がいいですね。
「回答を修正」ボタンを押すことで、回答終了後でも回答内容をさかのぼって修正することができます。あやふやに回答してしまった設問について、振り返って修正することで結果がどう変わってくるか確認できます。
yahoo!みんなの政治「政党との相性診断」
誰もが知ってるyahooが提供するボートマッチサービスです。
政党との相性診断ができ、若者に関心が高いと思われるテーマに焦点を絞った「18歳バージョン」があるのが特徴です。
政党との相性診断はyahoo独自のサービスですが、候補者との相性診断には、毎日新聞の「えらぼーと2016 参院選」が使われています。
「ブラックバイト」や「保育士の給与」など、若者に関係のある設問を中心に全20問の質問に対し、「賛成」「反対」「どちらでもない」の3つから回答を選びます。
各設問に回答するごとに、政党がその設問に対してどのような考え方を持っているかが、各政党ごとに表示されます。(※政党として意見がないものもある)
若者に関心があるテーマに絞った設問があり、より身近な問題として答えやすい。また、各設問に対して政党がどのような考え方を持っているのか、どんなマニュフェストを掲げているのかが、回答の都度わかる点が便利です。
日本政治.com「投票マッチング」
株式会社KADOSという会社が運営している「日本政治.com」で提供されているボートマッチングサービスです。
全20問の質問に対し、「賛成」「やや賛成」「中立」「やや反対」「反対」の5つから回答を選びます。
yahooや毎日新聞に比べると、会社としての知名度が高くないところが少し気になるところでしょうか。
株式会社KADOSは、特定の政党・議員・候補者に対する支持・不支持の立場になく、企業として一切の政治献金を行なっておりません。
との記載がホームページにありましたが、事業内容のなかには、「政治家及び選挙立候補者に関するコンサルティング事業」があるので、政治家を相手にした事業を行っている会社のようですね。
各設問には、「詳細を表示する」というボタンがあり、そこを押すと設問に関する詳細内容が表示されます。
設問の意味や語句などがわからなかった場合などにクリックすればすぐに確認できるところが便利ですね。
回答結果において、設問ごとに「自分の回答」に対し、他人はどう回答していたかを「他の人の回答」として円グラフで割合を表示してくれますので、自分の考えが他人と同じなのか、違っているのかを客観的に振り返ることができる点が便利です。
まとめ
いずれのボートマッチサービスにおいても、各設問に対して「メリット」「デメリット」が記載されています。
また、毎日新聞「えらぼーと2016 参院選」や日本政治.com「投票マッチング」には詳細ボタンを押せば、その場で調べることもできます。
ですので、政治に詳しくなくても回答がしやすいよう工夫されています。
各ボートマッチサービスの設問内容には違いがあるため、できれば3つとも試したうえで、自分の考えにより近い政党がどこなのかを知るものさしとして利用するといいでしょう。
政党だけでなく、自分の選挙区の立候補者までマッチングを調べたいのであれば、毎日新聞の「えらぼーと2016 参院選」か日本政治.com「投票マッチング」がおススメとなります。
政党や候補者のことがよくわからなくて、なんとなく投票に行きそびれていた人は、ぜひこの機会に各ボートマッチサービスを利用して、自分の考え方に近い政党や政治家(立候補者)をまずは知ることからはじめてはいかがでしょうか?